ヒマラヤンナチュラルクリスタルで扱うヒマラヤ水晶は主にインド北部、中国チベットとパキスタンに挟まれたヒマラヤ山脈の麓に位置するヒマーチャル・プラデーシュ州の中央部クル地区にあるパールヴァティー渓谷、マニハール産、パルギ山(ガルサ渓谷)、バシール山などで採掘されたもので現地で直接交渉して仕入れています。
クル地区のブンタールという町より東に進むとパールヴァティー川に沿ったパールヴァティー渓谷(Parvati Valley)が現れます。
パールヴァティー渓谷は、インド最高神の一人シヴァ神の妻である慈愛に満ちた山の女神パールヴァティーの名前が付けられた地で、二人が仲良く暮らしているという伝説が残る神聖な場所でもあります。
マニカラン(Manikaran)村はパールヴァティー渓谷のほぼ中心部、標高約1,700mにある温泉の湧き出る村です。
スィーク教(インド人のイメージで知られる頭にターバンを巻いた人たちはこのスィーク教徒)とヒンドゥー教の聖地でもあります。
パールヴァティー渓谷の標高2,000m以上の各地にヒマラヤ水晶の晶洞が多くあり、この地域のヒマラヤ水晶は鉄分の影響で薄っすらピンク色をしたものなどが特徴で、より透明度が高く光沢のある美しい高品質な水晶や黄味がかったもの、ファントムが内包したもの、結晶表面が磨りガラスのようなもの等が産出されています。
世界的な水晶の産地として知られるマニカラン/パールヴァティー渓谷で産出されるヒマラヤ水晶は近年とても人気が高まっており、その神秘的な姿はとても魅力的でまるで母なる女神パールバティーのように力強く優しいエネルギーを感じられるようです。
ヒマーチャル・プラデーシュ州・クル地方のブンタールという町より東南方向に進むとガルサ渓谷(Garsa Valley)が現れます。ここはパールバティー渓谷の南に位置したところにあり、その最奥にマニハール村があります。その村から北方向(パールバティー渓谷方面)の山では採掘が盛んに行われていて、透明度が高く照り艶の美しいヒマラヤ水晶が採掘されています。
水晶の特徴としては山の反対側パールバティー渓谷のものとよく似ておりその違いはほとんど区別がつきませんが、近年この採掘場からクローライトを伴ったルチル水晶が産出しはじめ一躍有名となりました。
その他の地域でも少量ではありますがルチル水晶が産出されておりますが、密度が高く、クル地方産の中でもトップクラスといえる極上の湧水のような透明度と艶やかな照り持つ水晶にキラキラと光り輝くゴールドの針状結晶が映し出された内面の美しさこそがマニハール産の素晴らしいところであり、他に類を見ないでしょう。
クル地方・パールバティー渓谷の南にあるガルサ渓谷よりもさらに南に位置するサインジ川に沿ったサインジ渓谷があります。
その渓谷沿いの山々で、マニハールやパールバティ産などと同様に透明度が高く照り艶の美しいヒマラヤ水晶が採掘されています。
水晶の特徴もパールバティー渓谷のものやマニハールのものとの違いはほとんど区別がつきませんが、極めて上質な水晶も多く見られます。
ヒマーチャル・プラデーシュ州・クル地方のブンタールという町より東南方向に進むとガルサ渓谷(Garsa Valley)が現れます。ここはパールバティー渓谷の南に位置したところにあり、ガルサ渓谷を奥へと進むとパルギ(Palgi )村が現れます。その村の頂付近に晶洞がいくつか点在し今でも採掘が行われています。
この地域のヒマラヤ水晶は、パールバティー渓谷産と同じような特徴を持っています。
美しい透明感のあるものや、つやかな光沢のあるものが多く産出されており、淡い色合いのクローライトを含有したグリーンファントム水晶やルチル入り水晶などもよく見られ、ヒマラヤの神々しいエネルギーを感じられるようでもあります
クル地区中心にあるクルの街から約55km南(ちなみにマニカランからは約90km)にバンジャール(Banjar)という村があり、その近くにバシール山(Mt.Bashir)があります。
この山の鉱山で採掘される水晶の特徴は先端につれて細長くなるポイントで、柱面には細かな条線が刻まれレムリアンシードのようでもあります。
レーザークリスタルや細長いポイントが群生する個性的で良質なクラスターが多く産出されます。
比較的透明度も高いものが多く、ファセットがダウやイシス面などマスタークリスタルのものもよく見られます。また先端を斜めに切ったような特徴あるファセットも多く見られます。
見た目の輝きや美しさはパールバティー産ほどではありませんが、とてもパワフルでかつ神秘的な魅力を持っています。
※当店では長年クル渓谷産について説明をしておりましたが、現地によく確認したところ、インド産のヒマラヤ水晶がまだそれほど有名ではなかった頃に、詳細な産地などの分別が無く、様々な場所で採掘されていた水晶を総称してクル渓谷産ヒマラヤ水晶と呼んでいたようです。
クル渓谷沿いには水晶の産地は無いようです。
ガネーシュ(ガネッシュ)ヒマール(Ganesh Himal)はネパールの首都カトマンズから北方、ネパールとチベットとの国境に位置しています。
ガネーシュヒマールは、最高峰の1峰(7422M)をはじめ、2峰(7043M)、3峰(7118M)、4峰(7104M)、5峰(6986M)、6峰(7110M)、7峰(6676M)までの7つのピークを有する山群で、ガネーシュヒマール産ヒマラヤ水晶というのはこれらの地域で採掘される水晶のことを指しています。
ガネーシュヒマール産の中でもより詳しい産地があり、特に有名なのがダディン産(ティプリン、ラパ)、その他にもゴルカ産などがあります。
その他のヒマラヤ産水晶と同様に、人々は数日かけて険しい山道を進み手掘りで丁寧に採掘されます。
ガネーシュヒマール産ヒマラヤ水晶の特徴としては、クローライト(緑泥石)を含有し濃い緑色をした、小さな結晶が小枝状に鋭利に伸び険しいヒマラヤの山々を想わせるようなクラスターや、透明度がとても高く胴回りが太めで先細りになっているものや、ポイント表面にははっきりとバーコード状の成長線の刻まれたものなどが多く見られます。透明感があり、硬くしまり密度が高い水晶が多いようです。
気品のある堂々としたその姿はヒマラヤ水晶の中でもとても人気の高い水晶でもあります。
ガネーシュヒマール産の水晶は非常に個性的で、例えるならば「エッジの効いた」シャープさと、凛とした存在感を兼ね備えているように思えます。
そしてとても力強いヒマラヤのパワーを感じさせてくれる水晶です。
カンチェンジュンガ(Kangchenjunga)はネパールの東端、チベットとインド(シッキム州)との国境に接する山群です。
山名はチベット語で「偉大な雪の五つの宝庫」という意味を持ち、世界第三位の高峰であるカンチェンジュンガ主峰(8586M)をはじめ、西峰(8505M)、中央峰(8478M)、南峰(8476M)、カンバチェン(7903M)と8500M級のピークを4つも含んだ5つのピークを持つ壮大な山群です。
これらの地域で採掘されるヒマラヤ水晶は「雪の宝庫」という名に相応しく純白な白さを持ち、艶やかで先端にかけて透明度が高いのが特徴です。
カンチェンジュンガ産のヒマラヤ水晶は同じネパールのガネーシュヒマール産水晶などのような特徴のある内包物が見られるものは少なく、クラックによるレインボーが入るものや、幻想的なミスト状のものがよく見られます。 また非常に透明度・光沢も良いものが採掘されます。
形状もストレートに伸びるものが多いようです。
マカルー産水晶はまだまだ産出量も少ない希少なヒマラヤ水晶です。 マカルー(Makalu)はマカルー2峰(7678M)、チャムラン(7321M)、ピラミッドピーク(6833M)など、複数のピークを有するマカルー山群の主峰で、標高8485M、世界第5位の高さを誇り、世界中の登山者を魅了するとても美しい名峰です。
世界最高峰のエベレストから南東へ約20km、ネパール東部にあるチベットとの国境付近に位置します。
偉大なソロクライマーである山野井泰史さんが挑んだことでも有名となった「マカルー西壁」は、標高約7800M付近から頂上まで垂直の大岩壁が続き、ヒマラヤの中でも最難ルートとも言われているそうです。
この地域で採掘される水晶は澄み切った透明度を持ち艶のある光沢と煌くような照りが特徴で、息を呑むほどに美しいとても高品質なものです。ヒマラヤの雪山を想わせる美しい姿からは純真無垢なエネルギーをたっぷりと感じられ、眺めているだけで心が洗われるような素晴らしい水晶です。 特徴のある内包物を含んだものはまだあまり見られないようですが、これから採掘される量が増えると様々な種類のものも見られるようになるかもしれません。
ガウリシャンカール(Gaurishankar)はロールワリン・ヒマールと称される山群に属する標高7134Mの山です。
二つの頂を持つツイン・ピークスの特徴的な山様がとても美しい名峰です。
エベレストなどを擁するクーンブヒマールの西、ネパールとチベットの国境付近に位置しており、チベット名をチョモ・ツェリンマと言います。ロールワリン・ヒマール山群には6000M級の山が多く、7000M級の山は最高峰のメンルンツェ(Menlungtse)(標高7181M)とガウリシャンカールの2峰です。
ここではとても美しい色合いをしたスモーキークォーツ(煙水晶)が産出されることで有名です。
内部の透明度が高く艶やかな光沢を持つものも多く、派手さはありませんが気品漂う神秘的な雰囲気を感じられる水晶です。クラスタータイプは見られず、ほとんどが単結晶の形で見つかります。
採掘場所まではとても危険な道のりだそうで、そのため採掘量も少なくとても希少価値が高い水晶でもあります。
スカルドゥ(Skardu)は標高約2400M、パキスタン北部ギルギット・バルティスタン(Gilgit-Baltistan)州にある町です。ヒマラヤ山脈の最西端に位置するパキスタンのリゾート地でもありますが、世界第2位の高峰「K2」への入口の町として有名です。(カラコルム山脈に属する「K2」は登頂成功率が極めて少なく、「K2 非情の頂」という著書もあるほど世界で最も登頂が困難な山と言われているそうです。)
スカルドゥではクリアータイプや様々な内包物を含んだものなど色々なタイプの水晶が産出されます。水晶だけでなく、アクアマリン、トパーズ、アメシストなど多種多様な鉱物が採掘される場所でもあります。スカルドゥは周辺の場所で採掘された鉱物が集まる集積所でもあり、一概にこの町で採掘されたものとはいえないようです。
これらもまた、神聖なヒマラヤの力強いパワーを感じさせてくれる素晴らしい水晶です。
ヒマラヤ水晶の採掘現場は機械の入れない山奥にあるため、人々は歩いて山を登り一つ一つ丁寧に採掘しています。時には山道ともいえない足場の悪い道なき場所を進みます。
ヒマラヤ水晶の採掘される場所は2000m以上の場所が多く、人々は穴を掘り進めて少しずつ岩石を切り崩し、水晶を傷つけないように細心の注意を払いながら丁寧に採掘していきます。
そして集められた何十キロ(時には百キロを越える)水晶を抱えて、来た道を運ぶのです。
普段から山で生活し、足腰を鍛え上げられた地元の人々だからこそ出来る術であり、私たちが想像も付かないほど大変な労力を伴う作業であることは間違いありません。
そんな人々の大変な苦労を経てヒマラヤの村々に運ばれ、そこから私たちの住む場所へとやってくるのです。
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